「週刊テツタビ百科」第29号

2009年11月08日

スナフキン藤田です。
いつも「すまいるトレイン777」に、ご乗車ありがとうございます。
今回は「閉塞と信号の仕組み」についてのお話です。
では、さっそく再放送・・・。

第29号 (2009.11.07 ON AIR)
~なぜ列車同士は衝突しない? 閉塞と信号の話~

●道路信号と鉄道信号の目的はちょっと違う
 ①道路信号
  交差している複数の交通の整理が主な目的(たとえば自動車と自動車、
  あるいは自動車と歩行者のように)
 ②鉄道信号
  基本的には「前に進んでも安全か否か」を示しています

*自動車の場合は前の車について走っていて、前車が止まったら自分もすぐに止まったり
 或いはハンドルを切って回避することも可能ですが、鉄道の場合すぐ前の列車が
 止まったとしても、当の列車はすぐに停車することは出来ません。勿論同じレールの上を
 走っているので、回避することも不可能です。

●閉塞とは
 このような理由で、鉄道では前の列車との間隔が充分に空いていなければ、
 次の列車を走行させないようにしなくてはなりません。従ってその方法として、
 「ある区間には1本の列車しか走れない」 というように定められています。
 この仕組みを「閉塞」と呼びます。 またこの区間を「閉塞区間」といい、すべて信号で
 コントロールされています。路線によって長さはまちまちで、数100m~数Kmと
 いったところ。 列車の本数が多いところほど1区間の長さは短くなっています。

●簡単な信号の仕組み(三島駅から沼津駅へ 途中には出発・閉塞・場内の各信号が存在)
 ①三島駅1番線 出発信号が青 列車出発→本線進入 第1閉塞区間を走行
 ②三島駅1番線 出発信号が赤 後続列車の進入は不可
 ③第2閉塞区間の信号が青 列車は第2閉塞区間へ進入
 ④三島駅1番線 出発信号が黄→青 第2閉塞区間の信号が赤
  後続列車の進入は不可
 ⑤沼津駅2番線 場内信号が青 列車は本線から2番線へ進入
 ⑥沼津駅2番線 場内信号が赤 第2閉塞区間の信号が黄→青
 ⑦沼津駅2番線 出発信号が赤
 ・単線では「対向列車がある場合、その区間の信号はすべて赤になる」という要素が加
  わる。すなわち駅間に対向列車がいるということは、自車は駅を出ることが出来ない
  ということ。
 ・例外→新幹線など先着列車に後方から連結する場合は、誘導信号によって閉塞区間に
  2本の列車が入れるようになる。

●信号の表示形式
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季節柄リスナーのみなさん、風邪やインフルエンザにお気をつけ下さい。

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Posted by 小坂真智子 at 18:23│Comments(0)週刊テツタビ百科
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