「週刊テツタビ百科」第32号

小坂真智子

2009年11月29日 15:19

スナフキン藤田です。
いつも「すまいるトレイン777」にご乗車ありがとうございます。
今回は東海道・山陽新幹線の特集第2弾です。
それでは昨日の再放送です。

第32号 (2009.11.28 ON AIR)
~大解剖!東海道・山陽新幹線PART2~

●N700系(JR東海所属) 14M2T(モーター車14両 付随車2両)
 従来は255km/hに減速する必要のあった東海道区間の半径2,500mの
 曲線を最高速度のまま走行出来るようにするため、新幹線車両で初めて
 空気バネによる(最大傾斜角1度)を採用し、約7割以上の区間で270m/hでの
 走行が可能となりました。これにより東京-新大阪間では従来の500系・700系の
 「のぞみ」と比べて運行時間は最大5分短縮され、最速列車の所要時間は
 2時間25分となりました。

●東海道新幹線開業から10年後(1975.3)に山陽新幹線が開業
 最小曲線半径を4,000mにしたことで、最高速度300km/hでの運転が可能に。
 500・N700系は300km/hで運転、700系は285km/hで運転されています。

●第二の人生を送る車両、変り種車両がいっぱい
 ・0系→2008年引退 「こだま」(6両~12両編成)
 ・100系→「こだま」現役
 ・300系→「ひかり」現役
 ・500系→「のぞみ」「こだま」(2007年より)
 ・700系→「ひかりレール・スター」(8両編成 別塗装)

●憧れの新幹線運転士に! 「電車でGO!山陽新幹線編」
 「プレステ2」のゲームソフト。新大阪~博多間上下線がプレイ出来ます。
 条件を満たせば博多総合車両基地まで運転可能。
 【リアルモード】
 実車同様ATC(この場合はコンピューター)によって減速し、30km/h以下では手動
 ブレーキをかける。停車駅での到着時間及び停止位置のズレにより減点される。
 【電車でGO!モード】
 車内信号に従い、すべての運転を手動操作で行う。停車駅での評価の他に、
 速度を超過したり決められた距離で減速出来ない場合も減点対象になる。

●山陽・九州新幹線展望(2011年4月 博多 - 新八代間の開業)
 ・新大阪駅発鹿児島中央駅行きの列車を1時間に1本の割合で運行し、
  両駅を約4時間で結ぶ予定
 ・N700系をベースにした新型車両や運行システムを両鉄道会社で共同開発し、
  8両編成の車両29編成分(232両)を製造
 ・最高速度は山陽新幹線区間で300km/h、九州新幹線区間で260km/hを予定
 ・列車名は一般公募の結果「さくら」に決定

●東京・名古屋への乗り入れの可能性は?
 ・九州新幹線では16両編成だと輸送力過剰となる
 ・東海道新幹線は16両編成のみの運行を義務付けている
  ⇒駅での乗車位置・編成ごとの定員数を変えない(遅延・運休の際に混乱を
  最小限に留め、案内を円滑に行うため)
 ・東京-鹿児島中央間では所要時間が7時間程度かかってしまい、航空機との比較では
  メリットが見出せない

調べれば調べるほど新幹線は奥が深い乗り物です。また機会を作って、
今度は東北・上越などの新幹線を解剖してみようと思います。


700系「ひかりレールスター」(Wikipediaより引用)

次回は、ストーブ列車でお馴染みの津軽鉄道の特集です。お楽しみに!

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