「週刊テツタビ百科」第41号

小坂真智子

2010年01月30日 15:37

スナフキン藤田です。
いつも「すまいるトレイン777」にご乗車ありがとうございます。
オープニングから軽快なメロディーでスタートしましたが、
今回は「発車メロディー」の特集です。

第41号 (2010.01.30 ON AIR)

●発車メロディーのはじまり
 旧国鉄時代からの発車ベルの音が不評であったことから、1988年に
 千葉駅の発車ベルが廃止されることになりました。そこでJRの女性職員と
 楽器メーカーの「ヤマハ」がプロジェクトを組み、「発車メロディー放送システム」を
 開発。女性らしい発想でピアノやハープの音色をデジタル化して、1989年に
 初めて新宿・渋谷両駅に導入しました。現在JR東日本管内だけで200種類以上
 (終了したものも含めて)の発車メロディーが存在しているそうです。

●アニメソングのルーツ
 発車メロディーの種類はJ-POPや童謡・アニメソングと多岐に渡りますが、
 アニメソングのルーツがJR北海道にありました。1997~2002年と
 2004~2005年まで青函トンネルの見学に「ドラえもん海底列車号」が運転され、
 函館駅で発車の際に「ドラえもんのうた」が流されました。運転期間中は一般の
 特急列車の発車にも用いられたことから、一時函館駅では「ドラえもん」グッズが
 販売されたことも。
 
●ユニークな発車メロディー(地域性・関連性・こじつけ)
 【青梅駅・ひみつのアッコちゃん】-赤塚不二夫記念館がある
 【常磐線磯原駅・七つの子】-童謡作詞家・野口雨情の出身地
 【北陸本線鯖江駅・となりのトトロ】-マリンバの国内シェア60%を持つ「こおろぎ社」の
  創業地であるため
 【山陽本線笠岡駅・がんばれカブトガニ】-天然記念物であるカブトガニの生息地で
  あることから、「カブトガニを愛する会」により1989年に作曲された

●以外や以外
 上野駅だけは特急専用ホームを除いて発車メロディを導入せず発車ベルを
 使い続けています。北海道・東北から上京してきた人たちにとっては、
 ベルの方が思い入れがあるからだとか。

●本日使用した「発車メロディー」
 ①Mellow Time 新宿駅(埼京線1番ホーム)他
 ②Sunrise 日暮里駅(常磐線3番ホーム)他
 ③木々の目覚め 武蔵高萩駅(川越線1番ホーム)
 *現在使用していない場合もあります

今回はこのCDを使用しました

次回は、世紀の難工事「青函トンネル」を特集します。お楽しみに!!

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