「週刊テツタビ百科」第42号

小坂真智子

2010年02月07日 19:25

スナフキン藤田です。
いつも「すまいるトレイン777」にご乗車ありがとうございます。
さて、今回のオープニングは「津軽海峡冬景色」♪でした。
その理由は・・・「青函トンネル」の特集だったからです。
それでは再放送のスタートです!

第42号 (2010.02.06 ON AIR)
~北海道を列車で結ぶ! 青函トンネル物語PART1~

●青函トンネル通過の思い出
 完成3ヵ月後に青森~函館間を走る快速「海峡号」でトンネルを往復(わざわざ
 通過するためだけの旅)、数年後寝台特急「北斗星」や「トワイライトエクスプレス」
 では、トンネル通過時にラウンジカーに於いて車掌が建設の苦労話や豆知識を
 披露しました。予め希望者を募りトンネルに入る10分前から話を始めるのですが、
 どちらの列車の時も夜中の3時過ぎということで、浴衣がひどくはだけていたり
 髪型が乱れていたり、はたまた窓にもたれかかって寝てしまう乗客もいて車内は
 異様な光景でした。闇夜なのでトンネルに入った実感は薄いものでしたが、
 世界一長いトンネルと津軽海峡の下を通過している満足感は鮮明に記憶しています。

●数字で見る「青函トンネル」
 トンネルの長さ:53.85km(山手線1周半) 海底部分:23.3km
 トンネルの深さ:海面下240m(水面から海底まで140m)
 工期:24年間(1961~1985年) 1988年開業
 総工事費:6900億円

●建設の背景
 青函航路における「洞爺丸」が誤った気象判断により出航。暴風雨の中遭難し
 多数の人命が失われたことにより、戦前からあった海底トンネルの構想が具体化
 しました。現在の西ルートと下北半島を通過する東ルートを計画、当初は距離の
 短い東ルートで進められましたが、水深が深く地質が柔らかいために掘削に
 向いていないと判断されました。
 トンネルは新幹線規格で建設されましたが財政難で新幹線計画は凍結、
 航空機に9割も乗客を取られていたこともありましたが、開通後は寝台特急などが
 頻繁に運転され、現在は再び新幹線工事が急ピッチで進められています。




懐かしい「ドラえもん海底列車号」

次回は「青函トンネル」のPART2です。お楽しみに!!

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