【すまラー】麺処 田ぶし インタビュー その3

2009年06月06日

・気になるアレ

かなり(以後「か」):じゃあ、ラーメンの話に戻りますけど、まぁ、ご存じのところで良いと思うんですが、今この辺、東部ですとか静岡のラーメン屋があって、注目しているお店・好きなお店とか、この店は良かったなーみたいなのがあったら教えて頂きたいなと思うのですが。

田伏(以後「た」):もう、三島店の真ん前にあるんですけど、「麺 まるい」さん。まるいさんは素晴らしいなと(笑)
か:(笑)素晴らしいと。どの辺が職人さんから見て素晴らしいですか?

た:私はもうド素人なので・・・

か:いやいや・・

た:もう、職人さんを見ているようで素晴らしいなと。

か:職人さんが素晴らしいと。

た:やはりラーメン屋さん・・もう本当にラーメン屋さんですよね。何度も食べさせて頂いているんですが、いろんな事にもチャレンジしていますし、品物、まぁスープ、麺、チャーシュー・・・もういずれにしてももの凄い仕事をなされているのがよくわかるので、研究もされていますので、凄く尊敬に値するお店だと思います。

か:なんか、まるいさんのはす向かいぐらいに、三島店があるんですが、あの場所に作るというのは何か意識したものがあるんでしょうか?

た:元々まるいさんの存在は知らなかったので。出す前に鈴福さん・・・藤堂さんは後からなんですけれど、最初あの2店がありまして、ラーメンて密集していた方がお客さんて来やすかったりするところあったりして、まぁそんな感じで決めたんですよね。

か:そうですよね、まさにあの辺って三島のラーメン激戦区になってるんですよね。

た:そうですね、凄く良い傾向ですね。あの、良いお店があの辺に集まって、藤堂さんにしても凄い仕事されてますので、負けないようにうちはうちのカラーを出しながら、はい。みんなでラーメンを、東部のラーメンをレベルを上げていければとは思っているんですけれども。

か:なんかあの辺が一番今中心になっているから、そこが牽引していると思いますけどね。

た:ああそうですか。

か:ずーっと私30年以上三島にいまして、やっぱそういうの、あの辺田ぶしさんが出来たあたりから、変わってきましたよね。

た:もう、オープンしたはいいんですけど、まるいさんがあんなに有名なお店とは知らずに・・(笑)

か:(笑)いや、あえて私はぶつけてきたのかなと思ったのですが。

た:鈴福さんもあそこまで並んでるお店とは知らずに、ちょっと、あらら失敗したかなと最初は思いました。まぁお客さん自体集まって認知はされるので、まぁ一度入って頂ければ、何回かに1回はうちの方にも足を運んでもらえたらなと。

か:あの4店舗でも、どこのお店でも行列が出来ていて、田ぶしさんもその仲間ですよね。

た:もう、周りのお陰で(笑)。後から来たのに。


・静岡のラーメンシーンに一考

か:東部の安久もそうなんですけど、東京からいらして、東部とかあるいは静岡のラーメンのシーンというか、ラーメン情勢で何か感じるものはありますか?

た:東部はここ1~2年で本当にレベルが上がったんじゃないかな、と思いますね。私もこちらに来るときは違うお店さんをよく食べさせて貰ったんですけど、最初に来たときよりも全てのお店でレベルが上がってるな、というのを凄く感じますね。いろいろ研究されて、限定メニューとか多いじゃないですか。

か:限定多いですよね(笑)

た:東京よりも多いんじゃないかと(笑)思うくらい、皆さんやられているので、やはり一つ一つ限定作るのに時間と手間が掛かっているので、それだけ休みも惜しまず皆さんやられてるんだなと、凄く感心しているところです。

か:田ぶしさんもぜひ限定を・・

た:是非負けないものを考えていきたいですね。


・ラーメンとは?麺とは?

か:最後になりますが、出来れば一言でビシっと決めて頂きたいところなんですけど、田伏さんにとってラーメンとか、麺とか、なんでしょうね?

た:・・・そうですね。僕の中で、ラーメンと麺を分けて良いですか?

か:あ、いいです。

た:ラーメンは「楽しみ」ですね。

か:というと?

た:日々、スープの出来も違いますし、先ほど言われた限定メニューも作る楽しみもありますし、ラーメン自体を考えること自体が楽しいですね。

か:なんか子供育てているみたいな・・

た:そうですね、はい、楽しいですね。で、麺は・・・「出来ればお友達になりたい!」(笑)

か:(笑)

た:お友達になって、麺の気持ちをよく知りたいですね。

か:先ほど練り込み麺の話を聞いたときもそうだったんですけど、ハイレベルなことをやられてるんだけど、だけど、まだちょっと判らないこともある、みたいな。

た:多分一生判らないと思うんですけども、この季節・この温度であなたはどう思ってるの?という(笑)

た:もうちょっと水が欲しいの?湿気を減らして欲しいの?というのを聞きたいですね。プロになってくるとそれも判っちゃうのかもしれないですけど、私のレベルではまだまだ・・

か:いやいや(笑)

た:(麺と)対話しながらでないと作っていけないと思っていますので・・

か:むしろその辺を楽しみながらやっていると。

た:そうですね。

か:はい、わかりました。興味深いお話を聞かせて頂いて面白かったんですが、いろいろお話聞かせて頂いて、田伏さんの拘りが食べ手にも伝わると思いますね。私も一所懸命頑張って記事書こうと思います。

た:よろしくお願いします。

か:本日は貴重なお時間頂きまして、ありがとうございました。

た:とんでもございません。ありがとうございます。


インタビュー後記:
田ぶしの麺は、鰹粉末の練り込み麺であった!、という驚愕の事実が判明した今回のインタビューはいかがだったでしょうか。
一方は大型のラーメン店以外にも数多くの飲食店を持つ経営者、そしてもう一方は食への飽くなき探訪を続ける職人という2つの顔を持つ田伏さん。
正直言って私のような小人がこんな大きな方にインタビューするなんて、なんて恐ろしいことをしてしまったんだろうと後悔しきりでしたが、より多くのお客さんに喜んで貰うこと、そして東部のラーメンシーンの寄与に貢献したいと語っていたところは、太い実業を持ちつつ夢の一つである静岡のラーメンシーンをもり立てたいという私の思いと通じるところがあり、強く共感するとともに、私もこの人のようになりたいと強い憧れと尊敬を抱きました。
また、製麺風景を写真に収めたいという無茶なお願いにも笑顔で対応して頂いた、沼津店 店長の吉田さんもまた、職人としてのオーラを発する素晴らしい方でした。
そんなお店ですから、きっとこの先もより多くの人気を集めるだろうと確信しました。

最後に、お忙しい中素人のてんてこ舞いなインタビュー取材に応じて頂いた、田伏さん、吉田店長および麺処 田ぶし 沼津店スタッフの方々にこの場を借りて感謝致します。ありがとうございました。
【すまラー】麺処 田ぶし インタビュー その3


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