「週刊テツタビ百科」第14号

2009年07月13日

スナフキン藤田です。
いつも「すまいるトレイン777」をご愛聴下さってありがとうございます。
さて、一昨日お届けした「週刊テツタビ百科」第14号の再放送です。

第14号 (2009.07.11 ON AIR)
「電車の仕組」

●はじめに
 架線からパンタグラフで電流を取り、その電流でモーターを回します。
 モーターの回転は減速装置(歯車)を経て車輪に伝わり電車は走るわけで
 す。
「週刊テツタビ百科」第14号

●電流はプラスからマイナスへ流れますが・・・
 架線をプラスとすると、マイナスはどこ? 実は車輪からレールに流れているので、
 架線がプラス、レールがマイナスになります。

●日本の鉄道には直流区間と交流区間が存在(直流電化)
 ①モーターは電流の向きが変わらない直流が好都合ですが、電力会社から
  供給されているのは交流です。→このままでは使えない
 ②ノートパソコンや髭剃り等蓄電池で駆動する電気製品を家庭用電源で使う
  時には、「ACアダプタ」の付いているプラグを差し込んで交流を直流に変換します。
 ③電車のための「ACアダプタ」に相当するもの、変圧器と整流器を備えた変電所が
  それに当たります。電力会社→変電所→架線→電車 という流れ
 ④大都市圏で直流が多いのは、必要な電車の数が多いので変電所でまとめて
  必要な電力(直流)を作った方が、電車の製造コストを下げることが
  出来るからなんです。→国内では3種類 1500V 750V 600V

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●日本の鉄道には直流区間と交流区間が存在(交流電化)
 ①架線には交流がそのまま流れてくるので、設備が単純で電化のコストが安
  くなります。→国内では2種類 25000V 20000V
 ②その代わり電車ごとに「ACアダプタ」に相当する設備を搭載するので、
  車両の構造が複雑でとても高価になってしまいます。地方の幹線のように
  電車の数が少ない路線に向いています。
 ③交流の区域(大雑把ですが)→新幹線 在来線(北海道・東北・九州の電化
  区間の大半と北陸本線・敦賀~糸魚川)

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●直流区間~交流区間を跨ぐ時って?
 ①境目を駅に設けて、それぞれの車両で運転を分ける方法
 ②交直両用の車両を使い、切替を走行中に行う方法
  直流区間を進行→惰性運転→デッドセクション通過(電流の流れていない区間=
  200m)→運転席にあるスイッチを切替→交流区間を進行
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●ちょいネタです
 ①JR東日本のみ自前の発電所と送電網を保有しています。
  (大都市圏を抱えているため)
 ②直流区域にあって、常磐線・水戸線・つくばエクスプレスの一部区間は
  交流になっています。これは茨城県石岡市に気象庁地磁気観測所あり、
  直流電気を流すと観測に支障をきたすために、半径40km以内は
  交流区域となっています。


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Posted by 小坂真智子 at 17:50│Comments(0)週刊テツタビ百科
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