「週刊テツタビ百科」第16号

2009年08月02日

スナフキン藤田です。
いつも「すまいるトレイン777」をご愛聴下さってありがとうございます。
さて、昨日お届けした「週刊テツタビ百科」第16号の再放送です。

第16号 (2009.08.01 ON AIR)
「寝台列車の魅力」PART1

「絶滅危惧種」となった寝台列車、その魅力を2週にわたってご紹介します。
●個人的な「寝台列車の魅力」
 ①東京や上野等大都市から乗車する場合、通勤列車と併走する時に
   現実離れした空間にいる自分に優越感を覚えます
 ②真夜中から明け方にかけて停車した駅の駅名票を探すのが楽しみです
 ③目的地に到着するまでの過程を楽しめます
「週刊テツタビ百科」第16号
●寝台列車のグループ分け
 ①客車寝台(特急・急行)
  機関車に牽引される14系・24系・E26系の寝台専用客車
  「北斗星」「トワイライトエクスプレス」「カシオペア」等
 ②電車寝台(特急・急行)
  583系・285系使用の電車寝台列車
  「サンライズエクスプレス」「きたぐに」
  *ブルートレインとは、本来「寝台専用客車(14系・24系)を使用し、青く塗装された
   特別急行列車」とされています。従って形式の異なる「カシオペア」や、急行列車、
   電車寝台には当てはまりません。
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●古き良き時代の寝台列車
 ①1980年代前半東京駅、上野駅からは次々と寝台列車が発着していました
 ②優等列車には食堂車が連結されていました
 ③基本的に客車は線路に対して寝台が直角、電車は平行でした
   客車寝台;幅52cmの3段式⇒70cmの2段式
   電車寝台:幅70cmの3段式(電車はパンタグラフの下部のみ2段式)
 ④開放式寝台がほとんどだったので、客同士のコミュニケーションが図れました
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●寝台列車の衰退
 ①1987年国鉄民営化以降から粛正が始まりました
   1988年に青函トンネルが開通し、札幌への直通列車「北斗星」が運行開始。
   九州行きでは統廃合が活発になちました
 ②新幹線や航空機・高速道路の整備
 ③サービスの低下
  ・車両の老朽化
  ・九州行きはJR4社を跨ぐので、各社の思惑によって一貫したサービスが出来ない
 ④JR各社の事情
  ・当直勤務による収益悪化
  ・到着時刻が朝の過密ダイヤに影響を与える

●寝台列車の将来(個人的な展望)
 ①新幹線網が整備されれば廃止される可能性大
  ・北陸新幹線(長野~金沢)2014年開業予定-「北陸」⇒廃止
                               「日本海」⇒微妙
  ・北海道新幹線(八戸~新青森)2010年開業予定-「あけぼの」⇒廃止
           (新青森~新函館)2015年開業予定-「北斗星」⇒微妙
 ②生き残るのは
  ・JRのシンボル的存在である「トワイライトエクスプレス」「カシオペア」
  ・新幹線の無い山陰と、四国へ乗り入れる貴重な存在「サンライズエクスプレス」
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次回は力強く闇を疾駆する現役寝台列車についてお話します。

*写真はすべてWikipediaより引用

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Posted by 小坂真智子 at 10:48│Comments(0)週刊テツタビ百科
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