「週刊テツタビ百科」第18号
2009年08月16日
スナフキン藤田です。
いつも「すまいるトレイン777」をご愛聴下さってありがとうございます。
さて、昨日お届けした「週刊テツタビ百科」第18号の再放送です。
第18号 (2009.08.15 ON AIR)
「JRの指定席予約システム」
「みどりの窓口」へ行って、空席があればほんの数秒で予約・発券が完了する
JRの予約システム。スタート時はたった3,600席しか処理出来ませんでした。
システムも、現在では2百万件の販売が可能なまでに進化しました。
今回は、この日本最大のオンラインシステムをご紹介します。
●予約システムのスタート(コンピュータがない時代)
依頼を受けた駅員が乗車券センターに電話⇒センターでは指定席台帳から
空席を探し出し、座席番号を駅へ回答⇒手書きで切符を発券
・センターの職員は、方面別の指定席管理台帳が収納されている
回転テーブルの前に着席している。
・駅員からの依頼に対し、かなりの速度で回転している本立て
(直径約2m、8秒で1回転)から該当の台帳を取り出す。
・台帳に席の割り当てを記入する。
・問い合わせ元へ回答する。
・台帳をタイミングよく投げ戻す(ベテランになると1mぐらいの距離からでもOK)
*依頼から発券までに1~2時間、混雑期には半日待ちも⇒聞き間違え
書き間違え 二重発券等のミスが頻発

~乗車券センターの予約風景(JRシステムから引用)~
●マルス(MARS=Multi Access seat Reservation System)の開発
列車の増発に伴い、1957年「アメリカン航空」の予約システムを参考に、
国鉄は5000万円の予算で座席予約システムの入札を行いました。
落札したのは電話交換機を製造していた、日立製作所戸塚工場でした。
納期を半年ほどオーバーし、1960年に「マルス1型」が東京駅にて稼動開始。
●そのスペックは・・・
対象は東京駅発の4列車のみで、保有座席数は3,600。空席があれば緑ランプ、
満席ならば赤ランプを表示するのみで、発券は窓口での手作業でした。
同年に端末装置が新宿駅や横浜駅、現JTBの本社など13ヶ所に設置されました。
予約処理が30秒で完了したり故障もなかったことから、自信を持った国鉄は
全国規模の予約システム開発に着手しました。

~「マルス1型」(鉄道博物館に展示)~
●現在の体制
①巨大なホストコンピュータとサーバー群で、9,500台もの端末を一括管理しています。
ホストコンピュータは、東京都国分寺市にある「鉄道情報システム㈱(JRシステム)」が
保有・運営。日立製作所製。
②全国のJR駅1,900ヶ所で、座席指定券のほか定期券や宿泊券、ライブチケットや
イベント入場券を発売。
③旅行代理店や航空会社などともオンラインで結合し、毎日170万枚以上のチケットを
発売しています。
④最新端末は、タッチパネルの「マルスMR型」。偽造防止にホログラム処理が施された
ブルーがベースのチケットです。端末から出力される切符はほとんどが
磁気化されており、発売された切符には払戻処理用と自動改札機用のデータが
インプットされています。

~「マルスMR型」(Wikipediaより引用)~

~「マルスMR型」で発券されたチケット(Wikipediaより引用)~
*次回(8/29)は、「鉄道模型の世界」をお届けする予定です。お楽しみに!!
いつも「すまいるトレイン777」をご愛聴下さってありがとうございます。
さて、昨日お届けした「週刊テツタビ百科」第18号の再放送です。
第18号 (2009.08.15 ON AIR)
「JRの指定席予約システム」
「みどりの窓口」へ行って、空席があればほんの数秒で予約・発券が完了する
JRの予約システム。スタート時はたった3,600席しか処理出来ませんでした。
システムも、現在では2百万件の販売が可能なまでに進化しました。
今回は、この日本最大のオンラインシステムをご紹介します。
●予約システムのスタート(コンピュータがない時代)
依頼を受けた駅員が乗車券センターに電話⇒センターでは指定席台帳から
空席を探し出し、座席番号を駅へ回答⇒手書きで切符を発券
・センターの職員は、方面別の指定席管理台帳が収納されている
回転テーブルの前に着席している。
・駅員からの依頼に対し、かなりの速度で回転している本立て
(直径約2m、8秒で1回転)から該当の台帳を取り出す。
・台帳に席の割り当てを記入する。
・問い合わせ元へ回答する。
・台帳をタイミングよく投げ戻す(ベテランになると1mぐらいの距離からでもOK)
*依頼から発券までに1~2時間、混雑期には半日待ちも⇒聞き間違え
書き間違え 二重発券等のミスが頻発

~乗車券センターの予約風景(JRシステムから引用)~
●マルス(MARS=Multi Access seat Reservation System)の開発
列車の増発に伴い、1957年「アメリカン航空」の予約システムを参考に、
国鉄は5000万円の予算で座席予約システムの入札を行いました。
落札したのは電話交換機を製造していた、日立製作所戸塚工場でした。
納期を半年ほどオーバーし、1960年に「マルス1型」が東京駅にて稼動開始。
●そのスペックは・・・
対象は東京駅発の4列車のみで、保有座席数は3,600。空席があれば緑ランプ、
満席ならば赤ランプを表示するのみで、発券は窓口での手作業でした。
同年に端末装置が新宿駅や横浜駅、現JTBの本社など13ヶ所に設置されました。
予約処理が30秒で完了したり故障もなかったことから、自信を持った国鉄は
全国規模の予約システム開発に着手しました。

~「マルス1型」(鉄道博物館に展示)~
●現在の体制
①巨大なホストコンピュータとサーバー群で、9,500台もの端末を一括管理しています。
ホストコンピュータは、東京都国分寺市にある「鉄道情報システム㈱(JRシステム)」が
保有・運営。日立製作所製。
②全国のJR駅1,900ヶ所で、座席指定券のほか定期券や宿泊券、ライブチケットや
イベント入場券を発売。
③旅行代理店や航空会社などともオンラインで結合し、毎日170万枚以上のチケットを
発売しています。
④最新端末は、タッチパネルの「マルスMR型」。偽造防止にホログラム処理が施された
ブルーがベースのチケットです。端末から出力される切符はほとんどが
磁気化されており、発売された切符には払戻処理用と自動改札機用のデータが
インプットされています。

~「マルスMR型」(Wikipediaより引用)~

~「マルスMR型」で発券されたチケット(Wikipediaより引用)~
*次回(8/29)は、「鉄道模型の世界」をお届けする予定です。お楽しみに!!
Posted by 小坂真智子 at 19:55│Comments(0)
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