「週刊テツタビ百科」第39号
2010年01月16日
スナフキン藤田です。
いつも「すまいるトレイン777」にご乗車ありがとうございます。
今回は列車の顔「ヘッドマーク」の特集です。
特急や急行列車、そしてイベント列車が誇らしげに掲げるヘッドマーク。
様々なタイプの車両に設置されるため、デザインはもちろん形状や
表示方法も多岐に渡ります。それでは再放送です。
第39号 (2010.01.16 ON AIR)
●「ヘッドマーク」の定義
列車の愛称名を文字やイラストで表したもので、金属板やフィルムに印刷したものを
主に列車の正面に掲示したもの(前サボ→前に付けるサインボードとも謂います)。
最後尾に掲示するものを「テールマーク」と呼びます、
●歴 史
・昭和4年9月のダイヤ改正で、「富士」「櫻」という愛称の付いた列車が
登場してからテールマークのみを掲示し始めました。
・ヘッドマークが初めて採用されたのは昭和25年の特急「つばめ」。
機関車の前面に直径66cmの鉄製ヘッドマークが取り付けられました。
・昭和33年に登場のボンネット型特急電車の前面には、アクリル板に
愛称名を記載し金属の枠で覆ったものを取り付け、後方から蛍光灯で照らしていました。
→交換に作業員2名が必要 特急の増発に対応出来ない
・昭和42年に登場した電車寝台列車から「電動字幕式」が採用されました。
長い1本のフィルムに愛称名をいくつも印刷して、それをリモコンで
巻き上げていく方式です。
・昭和53年10月から、イラスト入りのヘッドマークが続々登場しました。
→新しい愛称名が加わるとフィルムを作り直さなくてはならない
・平成元年、常磐線「スーパーひたち」がデビュー。これまでの字幕式から
高照度LED(発光ダイオード)による表示が採用されました。
→基本的に電球切れがなく、巻き上げモーターのメンテナンスも不要
●デザインは誰が?
・昭和30年代以降、最も多くのトレインマークを手掛けたのは鉄道デザイナーの
黒岩保美氏(平成10年没)。九州行き及び青森行き寝台列車のほとんどを制作。
・現在は車両をデザインするデザイナーが担当しています。
・イラスト入りのヘッドマークは好評を博しましたが、「やまびこ」など
形の無いものの愛称のデザインには苦労もあったそうです。
●マメ知識&ウラ話
・ボンネット型特急電車全盛の時上野駅のホームの両端には、常にヘッドマークが
5枚ほど無造作に立て掛けられていました。当時盗難などはなかったそうです。
・ヘッドマークは上端のネジで機関車に固定しますが、東北方面の列車に
ヘッドマークを復活させた際は、降雪期に機関車の足場に登ることが危険とされたため、
ヘッドマークの上端を引っ掛けて下端をネジで留めるタイプに変更されました。
そのため上野駅発と東京発の機関車では、ヘッドマークの取付金具の位置が
上下逆になっていました。
・「北斗星」「カシオペア」用のヘッドマークは、ステンレス製で大きさが直径66cm、
重さ5kg(初期は10kg)。塗装ではなく印刷したシートを挟み込むタイプ。
汚れや破損の時も簡単に交換が可能。

(左)青大将牽引の「つばめ」 (右)181系「とき」

(左)651系「スーパーひたち」 (右)485系「白鳥」

(左)32年前に神田・交通博物館で購入したブルトレのピンバッジ
(右)同じ頃展示即売会で購入したサボ 確か3万円・・・
サボとピンバッジを持って行って、またスタジオを散らかしてしまいました。
次回は「鉄道雑誌」の特集です。お楽しみに!!
いつも「すまいるトレイン777」にご乗車ありがとうございます。
今回は列車の顔「ヘッドマーク」の特集です。
特急や急行列車、そしてイベント列車が誇らしげに掲げるヘッドマーク。
様々なタイプの車両に設置されるため、デザインはもちろん形状や
表示方法も多岐に渡ります。それでは再放送です。
第39号 (2010.01.16 ON AIR)
●「ヘッドマーク」の定義
列車の愛称名を文字やイラストで表したもので、金属板やフィルムに印刷したものを
主に列車の正面に掲示したもの(前サボ→前に付けるサインボードとも謂います)。
最後尾に掲示するものを「テールマーク」と呼びます、
●歴 史
・昭和4年9月のダイヤ改正で、「富士」「櫻」という愛称の付いた列車が
登場してからテールマークのみを掲示し始めました。
・ヘッドマークが初めて採用されたのは昭和25年の特急「つばめ」。
機関車の前面に直径66cmの鉄製ヘッドマークが取り付けられました。
・昭和33年に登場のボンネット型特急電車の前面には、アクリル板に
愛称名を記載し金属の枠で覆ったものを取り付け、後方から蛍光灯で照らしていました。
→交換に作業員2名が必要 特急の増発に対応出来ない
・昭和42年に登場した電車寝台列車から「電動字幕式」が採用されました。
長い1本のフィルムに愛称名をいくつも印刷して、それをリモコンで
巻き上げていく方式です。
・昭和53年10月から、イラスト入りのヘッドマークが続々登場しました。
→新しい愛称名が加わるとフィルムを作り直さなくてはならない
・平成元年、常磐線「スーパーひたち」がデビュー。これまでの字幕式から
高照度LED(発光ダイオード)による表示が採用されました。
→基本的に電球切れがなく、巻き上げモーターのメンテナンスも不要
●デザインは誰が?
・昭和30年代以降、最も多くのトレインマークを手掛けたのは鉄道デザイナーの
黒岩保美氏(平成10年没)。九州行き及び青森行き寝台列車のほとんどを制作。
・現在は車両をデザインするデザイナーが担当しています。
・イラスト入りのヘッドマークは好評を博しましたが、「やまびこ」など
形の無いものの愛称のデザインには苦労もあったそうです。
●マメ知識&ウラ話
・ボンネット型特急電車全盛の時上野駅のホームの両端には、常にヘッドマークが
5枚ほど無造作に立て掛けられていました。当時盗難などはなかったそうです。
・ヘッドマークは上端のネジで機関車に固定しますが、東北方面の列車に
ヘッドマークを復活させた際は、降雪期に機関車の足場に登ることが危険とされたため、
ヘッドマークの上端を引っ掛けて下端をネジで留めるタイプに変更されました。
そのため上野駅発と東京発の機関車では、ヘッドマークの取付金具の位置が
上下逆になっていました。
・「北斗星」「カシオペア」用のヘッドマークは、ステンレス製で大きさが直径66cm、
重さ5kg(初期は10kg)。塗装ではなく印刷したシートを挟み込むタイプ。
汚れや破損の時も簡単に交換が可能。


(左)青大将牽引の「つばめ」 (右)181系「とき」


(左)651系「スーパーひたち」 (右)485系「白鳥」
(左)32年前に神田・交通博物館で購入したブルトレのピンバッジ
(右)同じ頃展示即売会で購入したサボ 確か3万円・・・
サボとピンバッジを持って行って、またスタジオを散らかしてしまいました。
次回は「鉄道雑誌」の特集です。お楽しみに!!
Posted by 小坂真智子 at 14:59│Comments(2)
│週刊テツタビ百科
この記事へのコメント
ヘッドマークで、思い出すのは、153系の「東海」や「なにわ」や「新快速」でしょうか?
子供心に覚えています。
国鉄以外では、臨時やイベント列車ですね…例えば、阪神のタイガース公式戦や春夏高校野球開催(甲子園球場でのイベント)
昔、阪急や近鉄は球団のロゴを付け走っていました。
名鉄は、ナゴヤ球場で試合開催には、「ドラゴンズ」号を走らせていました。
昔、伊豆箱根鉄道も親会社の西武ライオンズが、優勝した時に、記念のヘッドマークを付けて走っていました。
子供心に覚えています。
国鉄以外では、臨時やイベント列車ですね…例えば、阪神のタイガース公式戦や春夏高校野球開催(甲子園球場でのイベント)
昔、阪急や近鉄は球団のロゴを付け走っていました。
名鉄は、ナゴヤ球場で試合開催には、「ドラゴンズ」号を走らせていました。
昔、伊豆箱根鉄道も親会社の西武ライオンズが、優勝した時に、記念のヘッドマークを付けて走っていました。
Posted by 歌人28号 at 2010年01月17日 22:18
歌人28号さん
こんばんは。いつもありがとうございます。
自分のヘッドマークの思い出は、「きぼう」「ひので」といった修学旅行専用電車です。湘南カラーとは違ったカラーリングが印象的でした。
伊豆箱根鉄道は、一昨年「修善寺温泉開湯1200年祭」のヘッドーマークをつけて走っていました。
こんばんは。いつもありがとうございます。
自分のヘッドマークの思い出は、「きぼう」「ひので」といった修学旅行専用電車です。湘南カラーとは違ったカラーリングが印象的でした。
伊豆箱根鉄道は、一昨年「修善寺温泉開湯1200年祭」のヘッドーマークをつけて走っていました。
Posted by スナフキン藤田 at 2010年01月20日 20:12